もう一つのチャリティーコンサート

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前回の投稿記事で、地域の日本人総出で折り鶴を折ったことを
書きましたが、そのチャリティーコンサートが昨晩行われました。

プログラムは、地域で活動している種々のコーラスやギター・歌等、
豊富な内容でしたが、中でも私の印象に残ったのは
2種類の笛の演奏でした。

一つはドイツ人女性のプロの演奏家によるもの。
1曲目は廣瀬量平の「瞑想」。
ウ~ン、恐ろしく難解な曲!
演奏の途中に時に笛を斜めに持ったり、
指で押さえてわざとキ~ンという音を出したり・・・

また、2曲目は吉沢検校の「千鳥の曲」。
これは本来箏と胡弓のための曲ですが、
彼女はソプラノリコーダーとアルトリコーダーで見事に演奏しました。
日本人である私の心に深く響きました。

そして、もう一つの笛の演奏:
これはこの地域に住む日本人のAさんの演奏でした。
彼女は現在シュトットガルトの音楽大学の教授の下で勉強中
(といっても教授からはもうプロとしてのお墨付きをもらっています)。
1曲目は「中国地方の子守唄」を
珍しいガラス製のルネッサンスフルートで演奏。
2曲目はヤコブ・ファン・アイク作曲の「天使のナイチンゲール」、
ルネッサンスリコーダーによるルネッサンスの楽曲でした。
素晴らしい演奏に同じ日本人として私まで誇らしい気分になりました。

また、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を私が朗読、
上記の「千鳥の曲」の間にも、芭蕉の俳句を朗読し、
私たちの想いが彼方日本へ飛んでいったような気がしました。

いいコンサートでした。

尚、このコンサートで集まった義援金は
チュービンゲン大学日本学科のヴォルフガング・ファンデル先生
が会長を務める
Kyuentai e.V. (www.kyuentai.org)
というクラブに贈られます。
このクラブは、今回の震災で親を失った子供たちのために、地域レベル
で長期的な支援を行うことを目的としています。

ファンデル氏自らがこのコンサートにいらして挨拶されました。
後で個人的にお話ししたところ、奥様が盛岡出身の日本の方だそうで、
岩手県の地元と直に連絡を取っていらっしゃるそうです。

何より私が感動したのは、このクラブが3月20日、つまり
震災からたった1週間ちょっとで9名によって設立され、
即活動を始めていることです。

ドイツでクラブを設立するというのは、
なかなか面倒くさい手続きが要るものなのに・・・

こんなに「考え」と「気持ち」を即行動に移すことができるなんて・・・
なんて強い人たちなのでしょう!

私も是非応援したいと思いました。
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by mamapanda_mimi | 2011-04-17 00:21 | 社会 | Trackback | Comments(4)
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Commented by toitoi at 2011-04-18 12:32 x
素晴らしいコンサート 一人の日本人として朗読もして
 ご自身も想いと行動を一つにされたのですね!

素晴らしい♪  ぜひ聞きたかったです♪
Commented by mamapanda_mimi at 2011-04-18 20:38
できる事は限られていても、一人一人がその「できる事」をすることが大事ですよね。
Commented by sley at 2011-04-23 17:06 x
はじめまして。
「ドイツ 折り鶴」で検索してお邪魔しました。
私の友人の住む町がドイツのメアブッシュ?とかいう町と友好都市関係らしいのですが、いろいろその町でもチャリティをしてくださっているそうです。
私の住む町もケルンと姉妹都市なので、何かとドイツとは縁がありそうです。
メアブッシュでも折鶴が配られたそうなのですが、
私は千羽鶴とかにするんじゃなくて配るんだ・・・と思って驚きました。市のホームページにもその記事が載っているらしいのですが何せドイツ語がわからないので・・・
とにかく海外で本当に日本のことを思って活動してくださる方が多く、胸がいっぱいです。これからいかに復興していくか、私もじっとしていられません。
ただ、日本では政府の求心力が弱く、トップがどのように行動するのかみんな辛~い目で見ています。
スポーツだけじゃなく、
何においても
ガンバレ!ニッポン!!ですね

お邪魔しました・・・
Commented by mamapanda_mimi at 2011-04-23 21:38
sleyさん、初めてのコメント、ありがとうございます。

地震以来、どうしてもそのことを抜きにした記事が書きにくくなっています。日本にいらっしゃる方々と同じようにドイツにあっても常にそのことが頭から離れないという証拠かもしれません。
一人一人が「何かをしなくては」と思うことが大事なのでは? 
小さい努力も集まれば大きな力となります。

政府の求心力のことですが、なぜか私は珍しく政府に同情的なんです。今回のことはどんな人が首相であっても事態が重大すぎたのではないかと思っています。危機への対応が甘かったのも、核戦争を全く想定していない平和主義の島国だということが皮肉にも致命傷になってしまったように思います。そしてそれはこれまでのほほんと平和を享受してきた私自身への反省にもつながっているので、政府を敢えて批判できない。
いずれにしても政権争いをしている時間なんてあるんでしょうか?