ドイツ大統領問題の顛末

例のドイツの大統領ウルフ氏が汚職疑惑の責任を取って
結局辞任に追い込まれたのは一昨日のことでした。

これに関しては昨年のクリスマス前から約2カ月にわたって、
もうボロボロといろいろな疑惑がメディアで報道されていました。

私たちのウルフ氏に対する批判的な気持ちももちろん増幅しましたが、
スキャンダルをほじくり続けるメディアに対する批判の声も
高くなっていました。

しかし、なんといっても、市民は、ドイツの大統領という地位が
どんどん汚されていくのは耐え難いと感じていたと思います。

で、ウルフ氏が辞任を発表した時、本当にホッとしました。

そしてたった今、その後任者が決定したというニュースがありました。

Joachim Gauck (ヨアヒム・ガウク)氏です。

ガウク氏は一年半前にウルフ氏と大統領選挙で
僅かの差で敗れた人です。

旧東独出身でプロテスタントの宗教家、市民政治活動家。
旧東独体制に早くから批判的な姿勢を取り、、統一後は
ドイツ民主共和国公安省 (略称:シュタージ)の保持する
個人情報管理の責任者として大きく貢献。
(ウィキペディアの要約)


実は、ガウク氏は前回の大統領選挙で敗れた後も、
「心の大統領」と呼ばれていたのでした。

それだけ市民の人気は高く、
今回も何人か上がっていた候補者の中でもダントツでした。

でも、前回の選挙でウルフ氏を推したメルケル首相が
前回野党が推した候補だったガウク氏に同意するのは
考え難いと見られていました。

しかし、ドンデン返しが起こったらしい・・・

与党のCDU党、CSU党、FDP党の連合政権がこの候補に関する
意見の相違であわや分裂するところだったのだそうです。

で、現在、ギリシャの経済危機などでEUが困難に直面している
この時に、連合政権が分裂すれば、総選挙に追い込まれ、
株も下落するなど大変なことになる・・・

ということで、メルケル首相がメンツを捨てて、
野党との共同の候補としてガウク氏を選択することに
最後の最後で同意したらしい・・

で、一市民(私)の感想としては、再び、ホッとしました。

もうこの2カ月聞かされて続けてきたようなお粗末な話は
こりごりですし、市民の声を代表するような人物を
候補者にすることで与党と野党が同意に達したのは
本当によかったとただただ思います。

ドイツ大統領は政治的実権はないけれど、
広く尊敬される人物でなければなりません。

少なくとも、安定して国を代表できる人物でなければ
なりません。

一昨日の午前11時まで大統領だったウルフ氏は
その点失格でした。

最後まで「私は不法行為はいっさいしていない」と釈明していましたが、
ま、そうなのかもしれませんが、法律に触れないようにグラグラと綱渡り
しているような感じの人でしたから・・・・

これで、この関連のニュースがなくなることで、
本来もっと重要なニュースが報道されることを
願うばかりです。
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by mamapanda_mimi | 2012-02-20 07:17 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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