2016年 07月 11日
E杯 ポルトガル優勝
あのポルトガルがあのフランスに勝つなんて・・・
結構多くの人が、今回のE杯で通常90分内に勝利を
決めたのがたった1回だけだったポルトガルが決勝進出
する事実に「腹を立てて」いたんです。
それにあのスーパースターのロナウド。
目立ちたがりやで自意識の強い、筋肉ムキムキ、
そして憎らしいほどサッカーが上手なロナウドを
やっかむ気持ちも(私にも)ありました。
なので、「ポルトガルはロナウドだけで持っている」
というのが定説になっていて、そんなチームが
勝てるわけないでしょ、と思っていたんです。
事実は小説より奇なり、です
それも事実は特上の小説にも劣らないほど
ドラマチックでした
スーパースターが試合開始後25分で怪我で交代。
ロナウドが居ないポルトガルなんて・・・
と誰もが思ったでしょう。
それに退場しなくてはならなかったロナウドが見せた涙。
私でも「かわいそう~」と思いました。
もう誰の目にもフランスの優勝は明らかだったのです。
それまでも、またその後もフランス優勢でしたから。
ところが、フランスは幾度もあったチャンスを物に
できないまま90分が過ぎました。
まるでドイツ対フランスの準決勝のドイツみたいでした。
で、0-0で延長戦に入ることになりました。
その時なのですが、怪我で退場してそれまで姿を消していた
ロナウドが足を引きずりながら出てきて、一人一人の
同僚選手に声をかけたのです。
何を言っているのかは不明でしたが、試合後の選手の
インタビューによると、どうも「お前たちを信じているから」
と強く言っていたらしい。
それが功を奏したのか、延長戦のポルトガルはフランスに
引けを取らない闘いぶりでした。
そして延長戦終了の5分くらい前にロナウドの代理で入った
エーダーがゴール
いや、ホントにビックリポンでした。
この時のピッチサイドの監督とロナウドの喜びようは
尋常じゃなかった
その後の5分間、ロナウドは監督のアシスタントかと
思われるほど、終始サイドから声をガンガンかけ通し。
私はそれでもフランスなら最後の数分間に一点返せる
のではないかと実は思っていたのですが・・・
ダメでした。
しかし、この成り行きというか何というか、
このドラマに私はポルトガルファンじゃないのに、
やはり感動しましたね。
ドイツもフランスに対して優勢だったのに負けました。
フランスもポルトガルに対して優勢だったのに負けました。
戦略だとか何だとか分析できる理由はいろいろあるのでしょうが、
運というか、神の力というか、人間の頭脳では説明できない
何かがあるのは確かという気がしました。
私が勝手に思っているのですが、
いつもチームが頼りにしているロナウドが欠けて、
返ってチームが団結して、90分をディフェンスに
集中し必死に0ゴールで切り抜けた。
そして、あの延長戦が始まる前に
ロナウドが各選手にかけた言葉がチームに自信を与えた。
これが勝因ではないかな?
とにかく、完璧な筋書きのドラマでした