ミュンヘン銃乱射事件にニアミス

きょうは大相撲の千秋楽だったので、
本来稀勢の里がまた優勝を逃して残念だった話など
書いて総括したいところですが、
この週末は「それどころではない」経験をしたので、
ここに少しその報告をしたいと思います:

実は私、金曜日の夜にミュンヘンであった銃乱射事件に
ニアミスしました。

私たちはビクトゥアリアンマルクトという(観光スポットでもある)
市の中心地におり、ここは実際に乱射事件が起こった場所からは
少し離れていましたが、当初は数か所でテロが起こったという情報
もあり、また、犯人が3人から6人で逃走中と言われて
いたので、周辺はパニック状態に包まれました。

私たち(日本人男性3名と私)がちょうど夕食のためにレストラン
に入って飲み物を注文した直後のことでした。

何か外が騒がしくなり、レストランの窓際に座っていた人たちが
突然一斉に体を床に伏せたのです。

最初何が起こったか全くわかりませんでしたが、
領事館からのニュースレターにあったテロに対する心構えの中に、
「銃声を聞いたら床に伏せること」というのがあったのを思い出し、
とにかく私たちも床に体を伏せました。

しかし、体を伏せたその動作だけで「テロが起こったんだ」
という事実を受け入れなくてはならなかったともいえます。

その瞬間が一番怖かったです。

なぜなら、頭の上を銃弾が飛びかうかも・・・
大勢のテロリストが自分の居るレストランに入り込んでくるかも・・・
人質に取られるかも・・・

といったこれまで起こったテロから想像できる場面が
頭をよぎったからです。

幸いなことにそのようなことはありませんでしたが、
外に出るのは危険だということで、
店のスタッフに誘導されて地下室に避難することになりました。

そして、そこで約3時間、スマホに送られてくる情報を
互いに交換し合いながら、不安な時を過ごしました。

逃走中の犯人を市外に逃がさないように
中央駅が閉鎖され、公共交通機関全停止、
タクシーも走っていない様子でした。

滞在先のホテルへはそこから徒歩で30分ほどで帰れそうだったので、
外に出るタイミングを探っていたのですが、
大勢の警官が出動しており、犯人がまだ特定されておらず、
逃走中ということだったので、そこに留まらざるを得ませんでした。

しかし、数か所にわたってテロが起こったというのが誤報で
あったことが確認され、少しずつ外に人出が見えてきたという
情報で、私たちも夜10時過ぎに、勇気をもってホテルに向かう
ことにしました。

なるべく暗いさみしい道は避けて通っていくために
遠回りして50分くらいは歩いたかと思います。

東関東大震災の時に帰宅難民になったときのことを
思い出しました。

ようやくホテルに着いた時は本当にホッとしました。

ホテルロビーにあるバーは
多くのホテル宿泊客でごった返し
大繁盛していました。

誰もが苦労してようやく無事に帰れたことを
喜び合っていたのだと思います。
私たちも同じ気持ちでした。

しかし、亡くなった9人の方々には
心からお悔やみ申し上げます。

また、怪我をされた方々もいらっしゃいます。
どうか本当にお大事に。

テロは断じて許せない行為です。

が、残念なことに、どこに居ても起こるかもしれないという
覚悟が必要ということを私は今回実感しました。

今回、ドイツの警察が本当に迅速に結集し、
適切に対応したことが各方面で褒められています。
普段からテロを想定して訓練を行っていた成果だったようです。

腹立たしいのは、SNSなどで誤報を流して、
捜査を錯乱させた人たちがいたということです。

これからの大きな課題です。

日本も東京オリンピックに向けて、
テロ対策をしっかり取らなくてはならないと
思いました。

あと、感心したのは、私たちが避難していたレストランの
スタッフが飲み物をもってきてくれたり、情報を伝えてくれたり、
WiFiを使わせてくれたり、とてもよくケアしてくれたことです。

駅が閉鎖されて行き場を失っていた旅行者なども
ずいぶん地元市民に助けられたと聞いています。

日本人だけでなく、「困った時はお互い様」という気持ちは
ドイツ人も同じ、普段ドイツ人のことを「不愛想」と
愚痴るのはこれから止めることにしましょう。

そういえば、ホテルに出発するとき、レストランのスタッフに
挨拶し、飲み物代を支払おうとしたのですが、店長はそれを
受け取らずに
「食事を味わってもらえなかったのが本当に残念」
と言ったので、私たちは
「じゃ、次に必ず」
と言って、そこを再度訪れることを約束したのでした。

究極を共に乗り越えた団結感がそこにありました049.gif
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by mamapanda_mimi | 2016-07-25 00:11 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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