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ドイツと日本の話

80歳の誕生日

昨日は姑の80歳の誕生日でした。お祝いの電話や近所の方々の来訪に対応するために夫と二人で一日中助っ人として同じ町内に住む彼女の自宅に詰めておりました。

ドイツでは誕生日のお祝いは子供にとってばかりでなく大人にとっても大事な行事です。これはキリスト教の伝統と関連があると考えられます(そう言えば姑のところには牧師もお祝いに来てくれました!)。特に切りのいい数字の年齢(40,50,60・・・)になる時は普段より大きなお祝いをします。近頃ではこれが暗黙の社会的義務のようになってきて、その規模もエスカレートしがちです。

もちろんそんな義務に縛られたくないと考える人たちもいます。夫と私は本来その類の人間ですが、昨日は姑のためでもあり、また何と言っても80歳です、日本で言えば喜寿と米寿の間、お祝いするのにふさわしい年齢です、全面的に協力しました。

それに、彼女は38年前に夫に先立たれてずっと一人で強く生きてきた人です。80歳のお祝いは私たちがその立派な人生に敬意の念を表す場でもあります。

昨日は自宅で近隣の方々の訪問を受け、そして今度の土曜日にはレストランで親戚や友人たちとお茶と食事の祝宴をする予定です。

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私がブレーツェルにバターを塗り、夫がおつまみを作成し綺麗にデコレーションしました。このほか、私が作ったチーズケーキもおいしかったです、自画自賛になってしまいますが。
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市長がお祝いに。市長は、80歳の次は90歳、その後は毎年誕生日に駆けつけることになっているとか・・・。帰り際に「では、どんなに遅くとも90歳のお誕生日にまた伺います」という言葉を残していった市長でしたが、姑が90歳まで元気でいるだろう、と仮定してくれたのは親切なことだけれど、自分も10年後もまだ市長でいることを前提にしている、というのも楽観的、と後でみんなで大笑い。まあ、小さな町(人口8500人)の市長に向いている、人のいい暢気な政治家です。ちなみに無党派です。
Commented by Ar at 2007-06-24 21:44 x
お義母さまの80歳のお誕生日おめでとうございます。とっても若々しくて、お綺麗な方ですね。日本では家族でお祝いしても、ご近所の方がわざわざお祝いにいらっしゃることはあんまりありませんよね。市長さんまでいらっしゃるとは・・・。90歳のお誕生日にもきっといらっしゃると言った市長さん・・・私もお義母さまのことより、あと10年も市長さんやってられるのかしら・・・??って思っちゃいました。
いつまでもお元気でいらっしゃいますように・・・。
Commented by mamapanda_mimi at 2007-06-24 23:46 x
姑へのお言葉、ありがとうございます。彼女は現在ポーランド領のシュレジア地方ブレスラウの出身です。戦争で着の身着のまま故郷を追われて以来60余年帰ったことがなかったブレスラウに、80歳の誕生日を機に今年の夏訪れる予定にしています。google earth で見る限りは、彼女の生家もまだ残っている模様。いったいどんな思いでその地に立つのでしょうか。
by mamapanda_mimi | 2007-06-21 20:55 | Trackback | Comments(2)