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ドイツと日本の話

大相撲はスポーツじゃなく興行なのだと考えさせられる理由

この数日コンピューターの調子が悪く、それを修復するのに
気を取られていて日本のニュースを読んでいませんでした。

で、きょう読んだのですが、琴欧洲の千秋楽の休場が
ずいぶん批判されているようですね。

場所後にも協会に批判の電話がたくさんかかったとか・・・

怪我は複雑骨折だったそうで、私は無理して出場しないで
本当によかったと思っています。

仮に「這ってでも出た」としたらどうなったかを想定してみると・・・

旭天鵬が勝った段階で4敗力士にチャンスがなくなったことが分かり、
そこへトチオウザンと対戦する琴欧洲が這って土俵に上がる。

這わないとしても痛々しい様子は外から見て誰にでも
分かったでしょう、骨折していたのですから。

(きっと土俵入りの時から痛々しい様子が分かっちゃったでしょうね。)

仕切りがちゃんとできたかどうかは分かりませんが、
とりあえず立ち合い。

で、すぐ負けたでしょう。

こんなシーンお客さん見たかったでしょうかね?

トチオウザンは何もしなくても勝ったでしょう。

はじめから勝敗が分かっている取組を見せるなんて
その方がお客さんを馬鹿にすることになったのではないか
と私は思います。

怪我しても出場なんてエライ!と言った人はいたでしょうが、
優勝争いの面白さに関しては、休場した場合と変わらなかったでしょう。

むしろ、怪我を押して出場せざるを得なかったのは
興行の客寄せの目的であることが見え見えで、
相撲人気の衰えを世間に示すことになり
見る方は哀れに感じたかもしれません。

メディアも協会側の批判をそのまま受け売りするだけでなく、
上記のようなことを洞察して報道してほしいですね022.gif

(大関陣の不振はまた別問題です。)

琴欧洲の怪我はかなりの重症です。
右足甲の複雑骨折となると、サッカーの選手ならまず2か月は
出場しないでしょう。

その間普段通りの稽古もできないとなると
名古屋場所復帰も危ういかもしれません。

カロヤン、ピンチです025.gif

でも、これこそ転機になるかもしれない。

災い転じて福となす066.gif

がんばれ、カロヤン047.gif
Commented by オニオン at 2012-05-28 21:14 x
カロヤンは出なくて正解だったと思います。これからも相撲を続けるためには、ひたすら治療回復に全力をあげてもらいたいです。一部の相撲ファンがなんと言おうとお相撲さんの資本は体だけですもの。新大関の時に怪我をして以来の最大のピンチですから何としても、しっかり治してほしいです。親方も、もうちょっとしっかり説明しないとですよね。
Commented by mamapanda_mimi at 2012-05-28 22:51
そうですね、迎合して協会に文句の電話をかけてくるなんて「一部の相撲ファン」ですよね。でも、そういうファンがいるから私もつい自分が相撲ファンであることを言うのが恥ずかしくなるんです。相撲ファン層というもののレベルを疑われてしまうのでね。
確かに親方ももっと毅然としてほしいですよね。
関係ないけれど、ドイツのサッカーナショナルチームのレーヴ監督という人は、毅然とした態度と言動を通して、私たちのサッカーに対するイメージレベルをグッと高くした人です。そういうの、相撲部屋の親方に求めるのはやはり無理なんでしょうねぇ・・・
Commented by オニオン at 2012-06-01 21:59 x
週刊朝日に池田清彦教授が相撲のコラムを書いていたので読んでみました。夏場所の2日目の日馬富士対臥牙丸、3日目の琴欧洲対豊響の対戦の事です。池田教授は相撲ファン歴50年以上だったけれど、この2つの取り組み後勝負の判定方法にあきれて4日目から相撲を見るのをやめてしまったそうです。教授は2番とも行司の差し違いで、琴欧洲対豊響は完全に琴欧洲の勝ちであるといいきっています。北の湖理事長はこの件で協会に苦情が殺到しても、何のコメントも出してなかったと思います。なんの為のビデオ室があるのか。どういう時に取り直しにするのか。何も決めてないんでしょうね。あの頭の鈍い理事長では、何もやらなそう!謹慎の親方の復帰は、ずいぶん早かったですよね。
Commented by mamapanda_mimi at 2012-06-02 00:29
ご紹介いただいた週刊朝日の記事、私も読んでみました。
「唯我独尊の相撲協会に未来はない」という意見に同感です。
千秋楽に理事長が琴欧洲の休場を名指しで詫びたそうですが、謝るべきことは別のところにあるはず。客観性がまるでない。私もだんだん相撲を見る気が失せてきています。
先日亡くなられた著名な音楽評論家、吉田秀和氏は、相撲ファンだったことから、その素晴らしい音楽批評の腕を相撲解説のシミュレーションで磨いたと聞いています。本来相撲って奥が深いものなんですよね。それだけに廃れてほしくないと思うのですが、見る気をそがれるというか何というか・・・あきれます。
by mamapanda_mimi | 2012-05-28 02:55 | Trackback | Comments(4)