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ドイツと日本の話

ニューイヤーコンサート

昨日日本でも放映されたニューイヤーコンサート、
NHKでは司会の女性が着物を着て出てきたとか。

それとウィーン在住10年の有名な日本人のテノール歌手が
解説者として出てきて、この方も羽織袴の出で立ちだったとか。

そしてこの二人の方たちが、日本語でぺちゃくちゃと話した。

これが、一年中この放映を楽しみにしている兄の気に
相当障った033.gifらしいのです037.gif

前回投稿記事にも書きましたが、
私はこちらドイツのテレビでこの同じコンサートを見て
ヨーロッパの新年の晴れやかさを満喫しました。

で、私としては兄に、
実際コンサートホールの観客の装いもフォーマルでしたし、
日本人にとっての正装と言えばやはり着物なので、
NHKの元旦放送番組に出演者が着物を着用するのは
当然なんじゃないかと言ったのですが・・・

確かに違和感はあると思います。

なぜかというと・・・

こちらで放映されたオリジナルの番組は盛んに見ている人を
ウィーンの世界に誘うコンセプトで出来ていました。

例えばナレーションは女性の声で
ウィーン語(ウィーン訛りのドイツ語)でした。

これがまた見ている人を自分がウィーンにいるような
気分にさせるわけです。

ウィーンの華やかさに囲まれるというか・・・

そこへ着物と日本語が登場してしまうと
興醒めというか、そぐわないという感じになるのは想像できます。

つまり番組のコンセプトに逆行してしまう。

日本文化がヨーロッパ文化を邪魔するみたいになる。

どちらがいいとか悪いとかではなく、
どちらが上とか下とかではなく、
もともと別の世界なんだと思います。

この二つの文化を共存させて
新たなバイカルチャーを作り出すことも可能ですが、
ニューイヤーコンサートはその場にふさわしくありません。

なぜならあれはやはりウィーンならではのものだからです。

ですので兄の気持ちもよく分かります045.gif

来年からはオリジナルトーンを流して字幕付きにしたらどうでしょうか?
by mamapanda_mimi | 2014-01-03 04:44 | 文化 | Trackback | Comments(0)