2008年 08月 10日
イギリスに行こう! その2
MINIの前身はローヴァー社のミニクーパー。
ドイツのBMW社がそれを買収した後、2001年から新たにMINIとして売り出しました。
MINIの特徴はオーダーメイドのみで製造されていることです。
製造過程でも、一つ一つカスタマイズされたプランに沿って作業が行われていました。
見学時に顧客の所有物(車)に触って傷がつくことのないよう、見学者は事前にリングテープを着けるという念入りさ:
それだけでなく、見学全行程において、ブランド品としての配慮が感じられました。
ガイドをしてくれたのは、ローヴァー社時代からを含めて42年間この工場に勤めたテリーさん。
イギリス人らしい感じのいいおじいさんでしたが、彼の英語は、
たとえば、Today が 「トゥダイ」 と聞こえるし、OK が 「オーカイ」に聞こえる・・・
理解するのは私には残念ながら簡単ではありませんでした。
でも、一緒に見学した人たちには古くからのローヴァーファンとかもいて、テリーさんはもちろんローヴァー社の車に詳しいので、「あ~あれは・・・という車でしたねぇ」とか、懐かしそうな話も出ていました。
こういうところが、日本の自動車会社の工場見学によくあるマニュアル一辺倒の人工的なガイドと違い、人間らしい深さを感じさせられるところでした。
やはり伝統の違いですかね。
ビジターセンターでは写真撮影ができました:
MiniをデザインしたSir Alec Issigonis
Classic Minis
Clubman
Clubmanのタコメーター
Design Minis
ガイドは基本的には英語のみですが、日本語のガイドは私のコネでアレンジできるかも。
ご希望の方は一言コメントでお知らせください。
残念ながらBMW社の*一ブランド扱いなので、これほど愛情に満ちた展示はされませんが、ショールームの中心にMINIが存在するだけで柔らかい雰囲気になります。
度重なる買収に加えて〜必ずしも順風でなかった20世紀末のMINIですが、紆余曲折を経た現在、こんな工場がオックスフォードに残されていたとは何とも素敵な話しです。
そうなんです、「愛情」が感じられるんですよね、展示にも説明にも。それが日本の某自動車会社の工場見学をした時に受けた印象との大きな違いです。